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いま3年生に伝えておきたいこと

 とくに3年生に。そして1,2年生もこれから遭遇することだけれど。

 頑張っているよね。ここの生徒は、比較的やっていると思う。微妙な言い方だけれど。

 模試でなかなか結果が出ない生徒がいる。もともと生徒全体が非常に高い志望校・目標を持っている。とてつもない大きな飛躍が迫られる。簡単にB判定やA判定などでない。それほど世間は甘くはない。
 でも気になるよね、その判定結果。全然気にならないという豪傑はそれほど多いわけではない。

 その「気になる結果」に振り回されてはいけない。
 例えばC判定は、得点分布と過去のテータとをつきあわせて、合格率が◇◇%だというようなことをいっているだけだ。それは確かに根拠のあることではある。
 けれども、いまの判定が30%の合格率しかないとして、その70%に君が入るのか、30%に入るのかを決定するのは誰だろう? あるいは80%の合格率があると判定されても、それは今の段階での「確率」に過ぎない。その80%と20%のどちらに君たちが入るのか、誰が決めるのだろう? 1/6しかでないはずのサイコロの6の目が、一番最初には出ない、出るはずがないなどと誰がいえるだろう? しかもこの確率は、自分で変えることができる。サイコロは自分でつくりかえることができる。

 合格・不合格は、その判定のどちらの側にはいるのかは、私たちが決めるのではない。今の段階では大学が決めるのでもない。その模試は入試ではない。ましてや予備校が決めるのでもない。

 それは、君たち自身が決めることだ。他の誰かが決めるのでは、決して、ない。

 未来はいまだに確定されていないからこそ未来だ。そしてその未来は、創造されながら現在の中に存在する。現在にしか存在しない。
 模試の結果はデータだ。これまでの人たちこうでしたよ、A君は合格、B君は不合格でしたよ、というものだ。データは強い根拠をもっている。けれど、それは未来ではなく、過去のことだ。過去に縛られて未来を決めてはいけない。もし過去が未来を決定してしまうならば、人間に成長などは存在しない。未来を決定するのは、過去を踏まえた、この現在以外にはない。

 不安は誰にでもある。これからもっと不安は強くなる。それは覚悟しておいた方が良い。胸の中が真っ黒になるような焦りを感じる、後悔がよぎる、勉強が手につかなくなる、眠れなくなったりもするかもしれない。そういうプレッシャーがのしかかる。逆に何か幻想のように、何とかなるのではないかな、と思えたりもする。
 なぜだと思う?
 それは未来が確定していない証拠だ。まだ何も決まったわけではないということだ。そしてそれを決めるのが、この現在の君たちだということも、ある意味で分かり切っていることだからだ。
 だから不安になり、逆に無意味に希望を持ったりする。たとえば数学の問題が何問か立て続けに解けなかっただけで不安になったり、すっと何問か解けただけで、何となく大丈夫そうな気になったりする。覚えているべきことをいくつか忘れているだけで不安になったり、逆のことがあったりする。

 でもそのことはとてもとても、とても大きな意味のあることなのだと思う。
 例えば、その運命を決定するのが、両親や、先生や、そういう自分以外の誰かだったら、気にはなっても、どうしようもない。そういうときは、それほど不安定になることもない。
 けれど、今は違う。君たち自身が、自分の力で自分のこれからのことを決定しようとしている。だから大きく心も揺れる。すべてのことが君たち自身にのしかかってくるからだ。
 私は、そのすべてをしっかり味わえばいいと思う。
 どういったところで、そこから逃げ出すこともできないし、もっと落ち着こうと思っても不安になるときはなる。だったら、それをしっかり味わって欲しいと思う。
 これから生きていると、様々な局面に出会う。自分がどうたち振る舞うかで自分の一生が決まるようなことは、これからもある。もっと深刻な、あるいは重要な場面もある。その一つなのだから、しっかりと、まっすぐにぶつかっていって欲しいと思う。

 最終的には入試は冷厳な事実となって君たちの前に立ちはだかる。それをねじ伏せなくてはいけない。その力を作り出さないといけない。
 そしてその力は、他のどこかにあるのではない。君たち中にあり、君たちの中にしかない。それ以外のどこにもない。魔法もなければ、悪魔もいない。
 その力を本当に根こそぎ振り絞ろうと思ったら、人が変わるくらい本気で、フルパワーでぶつからないといけない。人間の中に潜んでいる力を根こそぎ発揮するのは、それほど楽で簡単なことではない。もっともっとパワーが必要だと思う。限界だと思ったとき、もう一歩前に進む。そうやっていったとき、気がついたらいままで見たことのない光景に出会うことができる。何だか自分は少し変わったなと思える。そういうこれからの時間を過ごして欲しい。もう残り少ないからね。
 でも、ギリギリまで、本当のギリギリまで自分を追い込んで勝負できる人は幸せなんですよ。
 今やるべきこと、今、本当にやりきって欲しい。誰かにそれを見せるためでもなく、自分自身が、本当に自分はやれるだけのことをやったんだ、と思える毎日を過ごして欲しいと思っています。
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