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定期テスト対策シートを必ず書いてください

 特に1,2年生へ。
 期末テストが近づいています。講師から定期テスト対策シートを渡されていると思いますが、必ず書いてください。
 以下、書き方と目的を書きます。

【定期テスト対策シートの書き方・その注意点】

(1)まず最初に<目標>を決める

 順位か得点かあるいは偏差値か別にしてはっきりと目標を決めてしまいましょう。
 その際、2つくらい「戦略的なターゲット」を決めましょう。これは「今回、この教科はかなり頑張ったぞ」といえる教科です。歴然と、画然と点数・順位をアップさせる。あるいは限りなく100点に近くするなどです。
 センター試験など、入試ではどの教科でどのくらいの点数をとるのかギリギリと煮つめて行かなくてはなりません。その練習です。「この点数をとるんだ」という目標を設定して、実際にその点数をとる。
 そんなことできるの?と思う人もいるかもしれないけれど、受験ではこれができないといけないのです。これは突然にできるようにはならない。だから練習が必要です。
 なにをどのくらいやれば、どういう結果が出てくるのか、実際のテストで自分の感覚を作り上げることはとても大切です。これがなければ入試に向けての自分の学習プランが作れないのです。

(2)次に大まかな各教科の対策を考えて決めましょう。

 ポイントは、あるていどまで数値にできる対策にすることです。
 例えば数学のテスト範囲を必ず2回やる、英語の本文は2回全訳するとかです。目標に向けて対策をたてると「数学の問題集をできるだけたくさんやる」というような書き方をするケースが多く見られます。これは良くないのです。自分の決めたことができたのかできなかったのか、ハッキリと明確な判断ができるようにする。そのための基準をあらかじめ作っておくことです。

 例えばテストが終わり結果が出た。目標80点にたいして60点だったとします。その時、こういう対策の立て方をしていると、計画の60%しかできなかった、100%やった、というようなことが明確になります。前者であれば次のテスト対策のポイントは計画を計画通りにやりきることになります。後者でしかも80点の目標にたいして60点だったのであれば、「計画そのものが甘い」という判断になるか「勉強の中身、密度が薄い」というような判断になるのかのどちらかです。であれば次回への課題は、計画をもっとハードにするのか、あるいは勉強方法やその中身の検討と効率化ということになります。
 この判断をシャープなものにしたいのです。そのためには判断の基準になる対策が物差しにできるものでなくてはいけないのです。

(3)自分なりのポイント

 もう一つ、点数と対策とはちょっと別の課題が用紙の一番下にあります。
 そこに記入して欲しいのはこういうことです。例えば「テスト期間中は、勉強時に携帯をさわらない」とか「学校から帰ってきたら、まず勉強する」「ゲームをしない」などなど。

 自分の勉強にとって強敵になるものがいっぱいいますね? で、その強敵たちがそのまま安泰に存在している状態で勉強とその結果としての点数だけが大幅に変わることは、基本的にありえないのです。

 これは受験でも同じです。例えば偏差値50から70にジャンプアップしようとする。その学力は君たち自身の中にあるわけだから、君たち自身がいままでどおりで、点数だけ学力だけがどーんと上がると言うことは基本的にありません。点数や学力を一気に上げようとしたら、自分自身がどこか変わらなくてはいけないのです。それは生活のリズムだったりものの考え方だったりいろいろです。けれども必ず何かが変わらないといけない。そういうことを捉えていくこと。それを定期テストという場でやってみようと言うことです。
 この欄はテストのたびに変わっていって欲しいところです。いつまでたっても「携帯をさわらない」と書き続けることのないようにしたいですね。

(4)必ず2回転以上すること

 テスト勉強は通常の勉強と少し違います。実際の点数にしなくてはいけない
 そのためには2回以上はやらないといけません
 こういうことはあってはいけないけれど、もし全体を2回やる時間がなくなったら、全体をおおざっぱにカバーすることよりもある程度の範囲を切り捨てて2回転させることを優先してください。具体的に次のような例もあります。

<例>
 これまで数学が苦手でいつも40点代だった。
 そしてその時の試験も間に合わず、試験範囲は絶対に終わらないことが明白になった。その時、半分の試験範囲を抛棄しました。(抛棄したというよりもさせました。) そして残った半分を2回やった。高校に入って限定された範囲であれしっかり2回やったのはこれがはじめて。
 結果は…60点以上になったのです。
 答案はものの見事にやったところはほとんど全部正解。やっていないところはほとんど白紙。
 50点以上になったのは、出題範囲がかたよったからでいわば運が良かっただけです。
 けれど、まちがいなくいつもの点数かそれ以上にはなっていたと思います。何でなんだろう?範囲を全部はやっていないのにどうして点数があがるんだろう?と不思議になります。けれどこれがテスト勉強です。良いか悪いかは別です。私はあまり好きな勉強方法ではないけれど、<テストという場で結果をもぎりとる>ということはこういうことなのです。
 もしいつもと同じ点数であったとしても、意味が全然違います。わかりますか?
 いつもの40点は、いつもの40点です。じゃ次は80点取ろうと思っても、かけ声だけでどうしたら80点になるのか具体的な裏付けがありません。
 けれど、この時の結果が40点だったとしても、その40点は、同じようにしてテスト範囲全体をやれば80点になるとはっきりとつかみ取れる点数なのです。
 つまり後者は先につながる点数なのです。この「先につながる」ということがとてもとても大切なのです。これからの勉強全体の組み立て方、方法論を作り上げていけるからです。意識的に努力さえすれば自分の目標とする点数をとっていく出発点になるからです。

<注意>
 まかり間違っても密かに「範囲の全部をやらないで良いんだ」などと思わないように。いいですね?

(5)計画の立て方として

 例えば数学の問題集を2回やる、と決めたら試験にはいる4,5日前までには1回転させる計画を立てないと間に合いません。そして問題数を数えてみてください。すると1日に何問やらないといけないのかはっきりします。それが計画の基礎です。出発点です。1日に何問やるのかちゃんと確認するのは楽しいことではないけれど、必要なことです。目をつぶっても現実はそこにあります。ならばしっかり捉えて進みましょう。
 実際に受験期に入ったら、いつまでにこの問題集は終わってその次にこれをやる、とか考えるようになります。またそうでなくてはいけない。そうすると1日に何ページくらいやらないといけないのか、自ずと決まってきます。そういう計画性が必要なのです。それの練習をやっていこうということです。

(6)シートは講師または教務(教室長)に提出し、チェックを受けてください

 計画を立てるだけでなくて、計画を提出してください。そうすることで自分で自分をあるていどまで拘束できます。自分しか知らない計画は挫折しやすいものです。だったら講師や教室に知らせてしまうと言うことです。
 同時に、その時、チェックを入れます。曖昧なところ、甘いのではないかと言うところを検討し、こうしよう、というアドバイスをします。それを受けて原本を返却して貰ってください。そして自分で今日はやったかどうかチェックしていってください。(これもまた見せて貰うことになりますから)

 こういう練習をへて最終的には自分ひとりで目標を見定め、そこへ到達するためにやるべきことを明確にさせ、実現するための道筋を作り上げる力をつけて欲しいと思います。
 目的はここにあります。自力で自分の道を切り開いていけるようになるためのプロセスです。しっかり考えて定期テスト対策シート利用してください。
(髙木)
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