【1,2年生について】
1) 夏休み明けにほとんどの学校で課題テスト、実力テストがあったはずです。
必ず全教科の結果を把握して下さい。
2) 個別は、担当教科を見ればいい、というものではないと考えて下さい。そのコマを通して、その生徒の全体像を掴み、学習全体をマネジメントするものとして位置づけて下さい。そうしなければ「合否」に責任を負うことができません。
だからテスト結果などは全教科、把握して下さい。また必要とあれば担当教科以外の教科の学習の進め方についても指導をして下さい。
3) テストの直しは原則的にテスト→個別までの間に当然のようにやることを要求して下さい。
ただし、あまりにも学力的に課題が大きく、テスト直しが学習としての意味を持たないと判断したときは、その旨をファイルに記載しておいてください。
【受験生】
学校のテストは推薦を視野に入れていない限り、あまり重視しなくてよいです。ただ結果は把握すること。
【答案の精査】
答案には露骨にその生徒の状態が反映します。宿題はそれなりやってあるようにすることはできてもテストの答案はそうはいきません。持ってきてもらって、直接見て下さい。答案をみることで、あ、こういうことができなかったんだ、と発見することは少なくありません。
これは定期テストも模試もおないですが模試の方がいっそうそうだと思います。
その中で、講師が自分の五感で「何が出来るのか、何ができないのか」「この問題ができなかった原因はなにか。どうしたらできるようになるのか」を捉え、また生徒に考えさせて下さい。
特に受験生は、知らないことがあってできないのは単に学習するしかありません。けれども解答を見たら、あ、なるほどと思うようなものは「解けなければいけなかった問題」だと思います。そうした問題について、本人に徹底的に考えさせて下さい。それがそのときできなかった原因を自力でつかみ出すことがは単に受験勉強にかぎらず大切なことだと思います。そしてそこから日常の学習の何をどう変えるのか、どうすることで解けるべきものが解けるようになるのか、を掴ませて下さい。これは本人が掴まないと絶対にダメです。
すべての課題は結局、日常的な学習をどのようなものとして行うのか、というところに集約されなければ結局解決しません。実践的な解決、具体的な決着を求めてください。そして必ず暫定的で良いので決着点を見つけて下さい。それが正しい決着点なのかどうかはやってみないとわからないところがあります。現状のままではダメだとなったら、まず具体的な手を打つことです。具体的に何か変えることです。意識だけではダメです。意識だけで解決するなら多分、問題など発生しません。
そして次の個別は、その実践的な解決策が遂行されているのか、中途半端なのか必ず確認して下さい。
どんな生徒もその生徒固有の課題に現実にぶつかります。その課題を自分でえぐり出し、向きあう生徒と誰かにこうすればいいよ、こうしないとダメだよといわれる範囲で何かをする、そういう生徒とが同じ結果になるわけがありません。学習の主体は生徒です。そしてその主体を問い続けることが指導の基本なのだと思います。
(高木)
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