この間、駿台・ベネッセのマーク模試を受けた3年生が多いと思います。
(1) 模試は必ず自己採点し、結果を分析してください。結果は必ず教務に提出してください。
(2) 結果はしっかりと、まずは自己分析してください。
(3) 志望校について本格的に見据えるプロセスに入ります。
ここからは直接に勝負を左右するプロセスへの突入です。その入り口で模試の結果をしっかり捉えることが必要です。
まずは、自己採点と模試の直しをやってください。
模試の直しは、相当に学習効果が高い。通常の勉強よりも集中し、緊張し問題に取り組んだわけですから、その内容をキチンと整理し、自分のものにしていくなら、非常に高い学習効果を発揮します。
直後にやってください。そして結果を分析してください。
できたところ、できなかったところ。自分の強いところ、弱いところ、正確に、正面から把握してください。
自分の現在地が見えないでは、いくら正確な地図とコンパスがあっても、目的地にはたどり着けません。
志望校を本格的に見据えてください。
過去問は一度はあたりましたか?
傾向はある程度、把握していますか?
センターと2次の配点はどうなっていますか?
合格ラインは把握していますか?
例えば名大の工学部。センター600点(英・数・理・社が各100点、国語200点)プラス2次1300点(数学・理科が各500点、英語300点)の合計点。合格ラインはほぼ70%です。数学はセンター、2次で600点。全体の配点の31.5%です。理科も2科目で同じウェイト。社会は5.2%(100点/1900点)。極端に言えば、センターの社会が0点でも合格することは可能です。センター用の社会の勉強をゼロにすることだって、選択肢としてはあり得るのです。(あくまで、極端に言えば、ですよ。誤解の無いように。)
こういうことを、自分でキチンと把握しておくことです。ゴールを見定めることです。そして作戦を立てることです。
例えば、理系で数学が大問が5問。何問とるのか?3問か?4問か?それによって学習内容もウェイトもかなり変わります。物理で大問が三つ。2つを絶対にとる、としたとき、どういう勉強をするのか?
志望校と現状を見つめたとき、どういう戦略が必要なのか?どういう覚悟が必要なのか?どういう決断が必要なのか?
ここを正面に引き据えて自分の勉強を再構築してください。見たくないものを見据える。ここの強さが道を開くのです。自分で道を見いだすのです。可能性は自分の力で握りしめるのです。
私たちも一緒に、それに立ち向かいます。
けれど、まずは自分がそこに立たなくてはいけないのです。その時はじめて、受験という勝負の場に上がることができるのだと思います。
現状と目標。そのギャップを冷静に、正確に、たじろぐこともなく、おごることもなく、しっかりと見つめたときに初めて、勝負の資格が生まれるのだと思います。
ここで再スタートです。もう一度、自分の学習の全体をしっかりと見つめ、見直し、本格的にセンターから2次に向かうプロセスに入っていってください。いまが勝負です。ここでの自分自身の強さが、春を決めるのです。PR