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センターこそ、じっくり腰を据えて問題にかかろう=指導の現場から

 以下は実際にある生徒がセンター用の問題を解いているところを見ていて気がついたことです。
ある程度の力があるが、どうもセンターの問題になると上手く捌けない、時間に追われてギクシャクした感じになる、と言うような生徒、また、問題文の誤読、読み飛ばしが多い生徒は、逆に一度、速度を落とすつもりで解いてみてください。ひょっとするとスルスルと解けるかもしれない。
結果はその生徒によって違うからやってみないと分からないけれども、いろいろ工夫することが大切です。力をつけるよりも、具体的にその力を発揮する方法を考える方が効率的であることは間違いないのだから。

***


今回、センター用の問題を解いているのを見ていて気がついたこと。

これは数学と物理の問題だが、

①1回目、妙に早く問題を読み終わる、2回目も。
しかしこの段階で問題の全体を把握していない。
そこから視線が問題文のあちらこちらにかなりランダムな感じで飛び始める。そうなると各条件が、その前後の脈絡から離れた形で、つまり別の文脈で把握され、本人の内部で再構成される
だから時間がかかった上で誤読が生じる。

②原因の一つは「焦り」。自分は遅いと思っており、一読する時間を、人間がものごとを理解できる速度を超えて短縮している。しようとしている。

③実際に捌いている速度は遅くいない。むしろ早い。
これも問題で、バタバタしている感が強い。Aさんの場合、本当は「遅い」のではなく「早すぎる」という面がある。 だから把握できず、何度も見直すことになり、そのため遅くなっている。見通しが立たないまま、バタバタやっているから途中でデッドロックに突き当たり、通り抜けられないようになり遅くなっている。

例えば、図形の線分の長さを求める問題で、実質的に未知数が2つの方程式を捌く形になっているにもかかわらず、方程式の論理から把握されず、何か一つの式で解けるのではないか、解けないなぁ、と漠然と思い込み、そこでジタバタしてる。これでは原理的に絶対的に解けない。
未知数が二つだな、と冷静に判断していればもう一つの条件式=方程式をどこから引き出すのか、引き出せないなら別の解法を考えなくてはいけない、という思考が働かない。それを指摘して、問題文を最初から検討し直したらすぐに解けた。と言うことは本来はすぐに解けるし、解くだけの力はあると言うこと。

④課題は、逆に<速度を落とす>こと。じっくり構えること。止まって考えるべきところで止まること。それができればそれこそ10分くらいあましてⅡBでも解ききれる。

⑤これは別の教科になると、逆に遅く読み過ぎることがある。遅く読み過ぎて、そのことで前後の文脈が解体され、論理が見失われる。
遅すぎる、ないし、早すぎる。適度なテンポ感を獲得すること。
具体的な演習の中で調整する必要がある。適度なテンポ感が本人の内部にない以上、自覚にまかせてもこれはなおらない。講師が判断し、修正する必要がある。

***

この事例は、複数の生徒に見られたものです。
かなり一般的に陥っている課題だと思います。センターはスピードが勝負。だからこそ腰を据えて、じっくり解く、そういういわば逆転の発想が必要なこともあるよ。
(高木)
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