このたび、ようやく京都大学工学部に合格することができました。私の京大への道のりは長く、また時につらいものした。しかし、今となっては、それはつらいものではなく、決して良いこととは言えませんが、それなりの経験ができたと思えるのでそのことを記していこうと思います。
まず、簡単に述べると、私は、2浪して京都大学に合格することができました。それでは少し詳しく合格までの道のりを書いていきます。
私は、現役生の時も明らかに実力不足とわかっていながらも、京大を受験しました。結果は、当然不合格でしたが、その時は、あまり悔しい思いなどせず(多少は悔しかった)、浪人をすることにしました。あとあと考えてみると、このとき浪人をするという気持は、自分で言うのも何ですが、かなり強かったのですが、悔しい思いをそれほどしなかった(受験に本当に命をかけるくらいの気持ちでいれば、当然悔しい思いはするのですが・・・)ことが良くなかったと思います。
1浪のとき、自分なりに精一杯、勉強に臨み、模試でも一応B判定が出るくらいまで実力がつきました。そして、そこで油断することもなく、センター試験も今までで一番良い点数を出せ、あとは二次試験でいつも通り実力を出せば、合格できるという状態になりました。しかし、二次試験が始まり、1日目の1科目の今まであまり点数のとれなかった、国語は自分としてはでき、安心したのも束の間、2科目目の数学で問題が発生しました。確かに、数学はそれほど得意ではなかったのですが、試験本番ということもあってか、どの問題も難しく見えてしまい(実際、難化したとはいえ、6問中2問は確実に完答できるような問題であった)、パニックになり、全然手がつきませんでした。そして、2日目、数学の不出来を何とか挽回しようと臨みました。そして、英語は自分としてはとてもできたという感覚があったので、最後の科目の理科に望みをつなげました。理科の試験が始まり、いつも通りの順番で問題を解いていくと、なぜか普段ならば、すぐに答えられるような問題でつまづき、時間は十分あるにもかかわらず、またパニックになり全然実力を出し切れませんでした。そして帰り道、現役生の時とは比べものにならないくらい悔しくて(なぜなら、1年間友達に会うこともなく、ほとんど人とも話さずに、受験勉強にのみ打ち込んでいたにもかかわらず、全然実力を出せなかったから)泣きながら(笑)歩いて帰りました。このとき、何事にも動じない確固とした精神力の大切さをとても感じました。そして、非常にありがたいことに、両親が後期試験で合格した某N大学に通いながらなら、もう一度だけ挑戦することを許してくれました。
そして、大学に通いながらの2浪(仮面浪人)のとき、もう合格するだけの実力は十分あるとわかっていたので、その力が落ちないようにしていくことになりました。大学に通いながらと言っても、めんどくさいので、最低限の出席と単位だけとれるくらいしか手をかけず、情が移るといけないので、友達など作らず、誰かに話しかけることすらしないで、あとは大学の図書館で勉強という、本当にに大学など相手にしていない生活を送っていました。受験勉強も長くなり、自分でも良くないとわかっていながらも、だんだんこなすだけの勉強になっていきました。センター試験が、近付いてくると、さすがにこれではまずいと思い、気持ちを切り替えました。しかし、あまり良くないことなのですが、センター試の点数配分的にセンター試験は全く気にしていなかったので、社会の勉強しかしませんでした。その代わり、二次試験の勉強に力を入れました。その結果、センター試験は今までで一番悪い結果になりました(センターリサーチでも一番悪い判定)(笑)。それで、両親にはもう無理なのではないかと言われたりすることもありましたが、1浪時に学んだ動じない気持ちがあったので本当に全く気にしませんでした。センター試験が終わってから少ししたころ、高木先生からこなす勉強になってないかとすこし強く言われ、さらに気持ちが固まり、残りの期間今まで以上に集中して臨みました。ついに、二次試験の日になり、去年のようにどんな問題がきてもパニックなどならないよう自分に言い聞かせました。1日目、またも国語はできたつもりになりました。そして数学、去年と比べると非常にやさしい典型問題ばかりだなあと感じながら、あまりパニックになることもなく終えました。しかし、試験終了直後、どの問題も少しずつミスしていることに気づき、少し焦りました。けれども、去年の経験と今までやってきたことを考えると、絶対挽回できると確信していました。
そして、2日目、英語の出来もよく、残すは理科となりました。試験開始少し前に気持ちを固め、試験が始まると、化学に難しい問題があることがわかりましたが、それは今まで見た問題の中で非常に難しい問題の類であったので、周りもできないだろうときっぱり解かないと決め、他でとると決め、見事それがうまくいきました。帰り道、ところどころミスしてしまったけれども、できることはやったという気持ちであったので、去年のように泣くこともなく、おそらく受かったであろうと良い気分で帰りました。結果はもちろん合格。
以上が私の京大合格までの道のりです。まわりからは、「よく大学行きながらやったなあ」とか言われたりしますが、自分としては、どうしても京大にいきたいという思いがあったので、確かにつらい時もありましたが、全然すごいことでもないような気がします。私の経験から言えば確かに学力も必要ですが、自分が受験勉強に対して、「どうしてもどこそこの大学に行きたい」とかいうような真剣な気持ちを持って臨むことが、それ以上に受験をする上で根底になければならないと思います。
最後に、浪人でありながらも受け入れてくれた、高木先生、滝野瀬先生、そして登先生、またその他の講師の皆さんに深く感謝しています。
本当にありがとうございました。長文、長々と失礼しました。
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