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<できる>ということ

 「この問題はわかる」と生徒が言うとき、実はかなり内容的なバラツキがあります。
自分では解けなかったけど、解答を見たらだいたいわかった、という生徒もいれば、自力でほとんど瞬時に解けたという生徒もいる。自力では解けなかったけど解答を見ながら一度解いてみて、さらに何もない状態から自力で解き直しをしてみる。まだちょっとアタフタするような感じだったからもう一回解きなおしてみたらスパッとできた、というような状態ではじめて「この問題はできます」と言っているような生徒もいる。かなりの開きがあります。
またその解答・解説の細部や、NOTEとか研究とかという形で書き込まれているものもすべて目を通して、あれ?と思ったら質問するなり個別で聞くなりして納得して次に進んでいる場合から、ほとんど解答の結果、数値があっていたらそれでOKとして次に進んでいるケース。本当に千差万別です。

同じ問題集や参考書を使って、同じだけの量を演習していて(例えば同じ2回ずつ解いていて)それでも結果が全然違います。ある意味で不思議なことです。
そういうとき、すぐにセンスがあるとかないとか、「○○は頭が良い」とかそうではないとか、そういう話になることが多々あります。

センスというものもあるのかも知れません。頭が良いとか悪いとかということもあるのかもしれません。「○○は昔から良くできたから…」というようなこともあるのかも知れません。
けれど私はあまりそうしたことは信じていません。いや正確に言えば信じていないと言うよりも「センスがあるとかないとかわかるくらいまで、本当はまだやっていないのではないか」という気持ちの強くあります。加えて学習方法をしっかり検討し、キチンとした自分の方法をもっているかどうか、その質がどうなのか、そういうことを考え抜いているのか、ということもあります。センスなどはその先の話です。

まずは学習の質と量です。

質というのは自分ではわかりにくいと思います。客観的な数値になるような物差しがありません。
だから個別指導があると思ってくれたらよいです。

いまの学力が志望校、例えば東大や京大、名古屋大学、あるいは国公立などの医学部だとか、そういうところに届いているかどうか、届きそうなのかどうか2年生ではほとんど問題になりません。学力はあればそれに越したことがないけれども、2年生までの学力、学校のテスト結果などを、あまり私はアテにしていません。それ以上に死活的なのは<学習の質>とも言うべきものです。ここが志望校に対して全く低いようでは、その後、どれほど量を積み上げても合格には届きません。これは経験上の一つの法則のようなものです。

ではその<質> といっているものをどう測ったらよいのか。それは個別の中で実際に指導されていることで判断してください。あるいは同じようなタイプの問題を解けるようにして、しばらくしたらすぐに解けなくなっている、忘れている。それは「すぐ忘れる」という問題なのではなくて、最初にやったときの踏み込み方、理解の仕方、あるいは身に付け方が浅いのです。まずはそう考えてください。

もう一つだけ言うならば、勉強の軸のようなものがずれていると非常に難しい問題に直面すると言うことです。
その軸は大別して二つあります。
問題演習をする。ここまでは同じ。
その時、その目の前の問題を解くことだけに軸をおくのか、その問題が解ける解けない(まぁ解けた方が良いけど)ではなくて、その問題を通して何を理解し、何ができるようになり、自分がどういう力をつけたのか、つけなくてはいけないのか、というようなことに軸があるか、ということです。前者は、その問題が解けるようになっても、それ以上にはなかなかなりません。

自分の勉強を捉え直してみてください。前者になっていませんか? 個別指導の宿題を、個別指導までにやっつけるために勉強していませんか? そのページにせっかく書いてあることを、その目の前の問題を解くためには必ずしも必要ないからと簡単にスルーしていませんか? すぐに解答を見て、読むだけで何か納得してしまったりしていませんか?
自分で基準を甘くして、そういう学習の質を体質にしてしまうと、かなり厄介なことになります。そうなっていませんか?

私も個別指導の中で、宿題になっていて、「いちおうできた」と生徒がいった問題を実際に目の前で解きなおしてもらったら解けない、あるいは、何とか解けたが多分、1,2週間もすれば忘れてしまうだろうなというようなことをたくさん見てきました。だから、いまこんな文章を書いています。

同じ問題集を、同じだけやっているのに、同じように学校の授業を受けているのに、結果が全然違う。才能だとかセンスだとか、そういうものに逃げ込んだらダメです。どれだけのことをやっているのか、どういう内容でやっているのか、身に付けるべきものを身に付けているのか、そうしたことをしっかり捉え直してください。ここでの格闘が次のステップを準備します。改善すべきことを指導しているはずです。講師から言われていることを良く反芻してください。それを一つの物差しにして、自分の学習のあり方を考えてみてください。


3年生は大至急!です。模試の結果などがある程度見えてきました。手をこまねいていてはいけない。悪い結果なら、課題が浮かび上がってきたのだから喜んでください。そのくらいアグレッシブにことに臨もう。
まずは自分で徹底的に課題を整理しよう。
自分が本当にこうだ、と思ったことしか実は身にはつかないし、できるようにはならないんだ。冷静に、ある意味では冷酷に自分を捉えて、しかもゴールから目をそらさない。そういう強さがいま君たちには求められていると思う。
(高木)
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