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グラフ、図を描こう!=山鳥重氏の本から(3)

『「わかる」とはどういうことか―認識の脳科学』(山鳥重著 ちくま新書)を参考にして…

「筆者が強調したいのは比較(円とドル)にしても、つながり(コインでジュース)にしても、比較すべき対象、あるいは遂行すべき過程を全部同時に意識に浮かべることが出来ないと、その課題を実行出来ないということです。意識にあるものがひとつだけでは比較のしようがなく、つながりのある行動の一部分だけでは実行のしようがないのです。
もちろん、どんなことでも同時に意識化出来るかというと、そうはゆきません。そんな場合、われわれはメモをとります。文や図などのメモを使って作業記憶を強化したり、代用したりするのです。図も文字もそういう意味で人間だけがなし得た大発明です。積極的に活用しない法はありません。」(200ページ)

ここで述べられているのは、対象や遂行すべき過程、問題演習ならば、問題の条件とその解法、それを支える定理などについてですが、その全体を同時に意識に浮かべていないと、上手くいかないということです。全体を同時に、ここがポイントです。
それをうまく遂行するために、メモをし、図を描き、グラフを描き、条件を整理し直すのです。これは必要だから行うことですが、しかし同時に、上手に図やグラフを使えるようになろうと思えば、「必要なときにだけ描く」のでは足りません。もっと端的に言えば「必要なとき」がわかりません。図示せよ、という問題なら簡単です。けれどもそういう問題ではなくても図示すると簡単明瞭になることは良くあります。それを見抜ければいいのですがそうはいかないこともあります。見抜けるようになるためにも、日々、数式や条件文からグラフや図を描いていることが肝心なのです。
「図やグラフがこの問題では必要ないと思ったから」という生徒がたくさんいます。概して、個別指導で講師からグラフを描けと指導される生徒に多い発言です。「必要ないと思ったから描かない」というスタンスが、グラフや図を描けなくさせ、またつかえなくさせるのです。その判断が出来るようになるためには日々描いていなくてはならないからです。

まずは描けるものは描こう。それはその問題にとって必要なのではなくて、君にとって必要なのです。君が数式的なものとグラフ的・図的なものを両輪のようにして駆使できるようになるために必要なのです
考えるべきは、その目の前の問題を解くことだけではないのです。その目の前の問題を解くこと、その解答を熟知することを通して、自分の中にどういう力と経験が蓄積されていくのかが大切なのです。
(高木)
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