今日、ある生徒をしかりました。これはみんなに共通することだと思うのでここに書き残すことにしました。
テキストに添付されている図やグラフに頼らないこと。自分で描くこと。自分の図やグラフを描くこと。自分で式を変形し、展開すること。ここの手を抜いてはいけない。
問題集やテキストをしっかり跡づけながら追体験してほしい。
テキストに書かれていることは他人の経験に過ぎません。それを自分のものにすることです。そのためには自分がやってみることです。自分でやってみることです。自分でやってみて、それを確認するとき、数学の内側に入り込むとき、はじめてそのもっている意味の全貌が見えるのです。
眺めているだけでは、読んでいるだけでは見えないものです。外側からみているだけでは、いくらキチンと追いかけているようでも内部を貫いてはたらいている論理は掴めません。
君たちが掴むべきものは表面の流れ、手筋だけではありません。その中を貫いている論理であり、イメージの連鎖です。それを感じとるところまで追いかけてみてください。その時、いままで見えていなかった視界が開けうるのです。
そうした一問、一問への対し方をしてください。今の学力が問題になるのではありません。いまの学習の緊張感、集中力、自分に対するシビアさ、適当に曖昧に理解したかのような状態を認めてしまう自分との格闘。そのレベルが志望校に届いていなければ、どれほど量をこなしても必要なレベルには到達しません。
もっと大切に。その一問を通して何を掴むべきなのか、自問自答しながら、問題と会話しながら、勉強を、問題演習をやっていってください。
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