前回、山鳥重氏の本からの引用文を掲載しました。
学習方法を考えていく上で大切なヒントがあります。
自分から自発的にわからないことをはっきりさせ、それを自分で解決してゆかないかぎり、自分の能力にはならないのです。(194~195)
知識も同じで、よくわかるためには自分でわかる必要があります。自分でわからないところを見つけ、自分でわかるようにならなければなりません。自発性という色がつかないと、わかっているように見えても、借り物にすぎません。実地の役には立たないことが多いのです。(195)
結局、教えてもらっても、問題集や参考書を読んでも、自分ができるようにならない限り、それは意味がありません。教えてもらって「へー、そうかぁ」で終わってはいけないわけです。当たり前のことです。けれどもその当たり前のことがなかなか解決していません。イチローのバッティングをずっとみていたらいきなり自分が打てるようになるか。ならない。けれども勉強になると突然、そう思っているとしか思えないようなやり方になる生徒がいます。それは絶対に身につきません。
教えられたこと、学んだことはできるだけすぐにやってみる。できればそれが使えそうな問題を探し出してでも使ってみる。そうやって初めて自分のものになります。勉強することは、そうやって知らなかったこと、できなかったことが身につき、使えるようになることです。
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