昨日、今日、全統記述など模試を受けた人は、当日ないし翌日中に必ず直しをやりきってください。最優先だと考えてください。
まず模試は模試に過ぎません。どんなに良くても合格が保証されているわけではないし、どんなに悪くてもこれで不合格が決定するわけでもありません。
模試の結果を踏まえていろいろなことを人は言いますが、それは統計的なデータに過ぎません。その統計的データは、当然、上にも外れている人がいるし、下にも外れている人がいます。だからこその統計です。つまりは君たちの未来ではありません。
当然、最も大切なことはこれからの数ヶ月の過ごし方です。
せっかくの模試です。そこから汲み出すべきことを最大限、汲み出さないといけません。
以下の内容は、先ほど全受験生にメールで送信したものです。
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1) 今日中・明日中に自己採点とテスト直しをする。
模試の6、7時間は密度の高い学習になり得ます。けれども、そうするのは直後に直しをする場合です。この問題で現場で自分が何を考えていたのか、何を考えられなかったのか、そうしたことが鮮明な打ちに直してこそ、次につながります。次につなげてください。
自己採点は必ずする。
採点基準がはっきりしてなくても、自分の答案を正確に思い出せなくても、自己採点は必ずしてください。
一般的に学力がある受験生の方が自己採点が正確です。上にも下にも外れない。おおまかにあまりできなかったからとやたらと悪くも捉えないし、当然、過度な希望的観測で良くも捉えない。自分の答案を自分で評価できるようになることは、通常の勉強の中にも生かされてきます。この答案でよいのか、ダメなのか、日々、その判断は必要になります。ですから必ず自己採点をしてください。
2) 模試の直しを通して、自分の志望校に向けて、
いまの学習でよいのか、おおきな改善が必要なのか、改善すべきことがあるとして、それは何か、どうすべきなのか。
そうしたことを掴んでください。直接の結果よりもその方が大切です。逆に言えば直しはそのためにやるものです。だからこそ、高いプライオリティでやるべきです。
何かを変えなくてはならないのであれば、すぐに変える。そして実行する。そのためにはまず直しが終わっていること、そして自分の現状を分析していることです。
3) とくに強調したいこと。
あまり学習を積んでいなくてできなかったところはまぁ仕方ありません。それはこれからちゃんと勉強しよう。それで終わりです。
問題は、それなりにキチンと勉強していたところなのにできなかったもの。あるいは解答を見たら、これはできたな、と思えるもの、そしてミスをしてふっ飛ばしたものです。
いずれにしてもこうしたところをどこまで深く捉えられるかが今後を決めます。
キチンと勉強していたはずなのにできなかったもの。ではどういう勉強をしていなければいけなかったのか。それがどうしてできていないのか。
解答を見たら解けても不思議ではないと思ったもの。あるいはミスをしたもの。
何かに気づかなかったりしたのであれば、なぜ気が付かなかったのか、問題文の何を見ることができていなかったのか、分析力が足りないのか、知識が曖昧だったり歪んでいたりするのか。あるいは薄っぺらいものなのか。
ではどういう学習をしていたらそれが克服出来ていたのか。
計算ミスをしたのであれば、それをしっかりと分析をしてください。なぜなのか、どうして気が付かなかったのか。そもそも確認はしているのか、吟味や評価を下しながら問題を解いているのか、いつもいつも解答に頼って答え合わせをしているのではないか。(1)ができたら答えを見て、また(2)をやって答えを見て、というようなことをしていないか。何かちょっとわからないことがあったらすぐに解答に頼っていないか。自分の頭は自分で鍛えないといけない。思考力は考えなければつきません。そうしたところに課題はないか。
模試の直しは日常の学習の実践的な変更点の明確化になってはじめて意味を持ちます。そこまで煮詰めてください。それを直近の個別に自分の分析と見解・方針として持ってきてください。
高木
★★自己採点結果は前回と同じように、メールで送ってください。◎◎/×××みたいにして記載してください。
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