大学受験予備校 Veritas ホームページ http://www.veritasnagoya.jp
[
6]
[
7]
[
8]
[
9]
[
10]
[
11]
[
12]
[
13]
[
14]
[
15]
[
16]
×[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
前期日程、お疲れさまでした。
けれども、後期日程(中期日程)の受験がある人は、いまここで緩まないように。
前期日程に向かっていった、その勢いのまま、それを止めることなく、ただちに中期・後期の準備に入ってください。日にちはありません。不必要な勉強になるかもしれません。
けれども、まだ結果が出ていない段階では、何も終っていないのです。前期日程が終わっただけです。けれども、まだ何も確定していない。絶対に立ち止まらないで、そのまま後期の準備に入ってください。
後期は後期で、もう後がない受験だから受験生は全員必死です。しかもたいていは定員も少ない。その少ない椅子をめぐって必死になってやっています。いまもやっているはずです。いまやっている人が後期に結果を出します。
後悔の無いように。まだ何も結論が出ていないいまは、いまやれることを全力でやってください。
高木

全体にかかわることではないのだけれども、あまりにも驚いたので、書いてしまいます。
先ほど(昼休み)、今年、京大を受験している生徒から一報が入った。
驚いたことに、今年の京都大学の国語の第一問は林達夫の「文章について」が出題されたとのこと。この文章は1988年に一度出題されている。フランスのアランやポール・ヴァレリーなどのモラリストに通じる林達夫は扇動的で感情に訴えるようなある種の美文を忌避する。その立場から「散文」に求められるものを書き記した文章だ。渡辺一夫などとならんで、戦前の、戦争に向かってゆく「熱狂」の中に身をおき、多くの知識人たちの転身を横目で見ながら、決して戦争に翼賛する文章をかかず、覚めた理性を保ち続けようとした林達夫の文章への考えがストレートに現れていると思う。
その文章が、過去に出題されたときのまま、しかも設問も(1)と(2)も同じまま出題されたとのことだった。
京都大学の現代文はある種の匂いがある。京都大学らしい文章というのが確かにある。だから東京大学の現代文と過去25年の筆者を比較すると見事に一人も重なっていない。偶然なのか、意地の張り合いなのかわからないが、とにかくそうなっている。
個別指導の中でも、渡辺一夫、柳田國男、柳宗悦、森鴎外、寺田寅彦、下村寅太郎、西田幾多郎などの文章を扱ってきた。他の大学の現代文の出題ではめったにお目にかからないメンバーだと思う。明治期を含めて戦前の文章が多く、非常に濃密で入り組んでいる。社会科学的な、あるいは哲学的な、抽象的な概念を駆使して、言葉は難しいがすっきりと論理的に構築された文章というよりも、随筆風で、日常的に使う言葉に独特の奥行きを持たせるような筆者たちがそろっている。しかも、それがただその時の印象を述べたということではなく、日常的な言葉づかいの奥に極めて強靭な論理が貫かれている。そうした文章の書き手たちだ。一筋縄ではゆかない。
そんな筆者たちの文章を見ていると、京都大学は、「さぁ、かかっておいで。この言葉の奥に、君はどこまで入って行けますか? 筆者の見つめているものを君たちは見ることができますか?」と聞いているような気がする。
センター試験が終わってからも継続して、京都大学らしい文章をピックアップして演習していた。
林達夫は一回しか出ていないけれども、渡辺一夫とならんで京都大学らしい空気が漂っていたので、個別指導の演習でも扱った。
それがそのまま出た。
東工大の2007年の特別入試な数学で1993年の前期の問題がほぼそのまま(文章中の助詞がかわっただけ)出たことがある。数学では過去問とほぼそのままということは有り得ないではない気がする。けれども、現代文で自分の大学がだした問題文をそのまま使うことがあるのだろうか? しかも京都大学などで。
(東工大の特別入試は数学が2時間半でたった2問という強烈もの。それが2コマある。5時間で4問!)
理系の受験生としては現代文1題の出来で合否が決定的に左右されるということではないけれども、まぁ運がいいといえば、運がいい。京大の25年分の過去問をそれほどたくさん扱ったわけではなかったから。
しかし、と思う。
京都大学の問題ですよ。これでいいのですか? こんなことでいいのだろうか?
(高木)

センターリサーチから志望校の検討について
センターリサーチの「判定」だけに気を取られないように。
検討すべきことは、例えばB判定の最低ラインとどのくらいの差があるのか、そして2次の配点が何点あり、
2次でどのくらいの得点を取らなくてはいけないのか。それを検討している大学の実際の問題を見て判断してほしい。
例えばセンター試験でどうやら10%くらい、900点満点で90点くらいビハインドを背負ったとしても、2次の配点が1800点あれば、2次で5%を挽回すればいいことになる。
逆にセンターで5%のビハインドでも2次の配点が300しかなければそれは2次の配点の15%に相当することになる。そこを考えなくては判断できない。
またできれば、合格最低点を把握したい。ただしこれは大学が発表していなければわからないので、公表されていない場合は推測するしかないが、それでも自分が2次の配点全体の中で、どのくらいのアドバンテージがあるのか、ビハインドがあるのかは、ある程度わかる。それが判断のポイントになる。
もう一つの要因としては、私大受験との関係。受験科目があまりばらばらになると準備が難しくなる。
そのあたり全体をよくわきまえて判断をしてください。
いろいろ迷うようだったら、できるだけ早く相談を。
(高木)

各予備校のセンターリサーチが今日の夕方くらいから運用され始めます。
以下にURLを載せておきます。ネット上のシステムは志望校の検討をする際にはかなり有力な判断材料になります。私大のセンター利用についても合否判定が出ます。検討・再検討は至急行ってください。
(高木)
【Kei-Net(河合塾の情報サイト)】
http://www.keinet.ne.jp/center/
●バンザイシステム 合格判定
●センターリサーチ ボーダーライン一覧
などが含まれています。
※水曜日、夕方から運用開始予定。
【駿台 2次出願シュミレーションシステム】
http://www.sundai.ac.jp/ij/dn/index.htm
※ただし利用の際には登録が必要になります(無料)
【代々木ゼミナール】
http://www.yozemi.ac.jp/nyushi/nyushi.html#
昨年の各大学・学部別の、センターの得点による合否の得点分布が出ています。
ただし、確度はそれほどあてにしないで、ある程度の目安とするのにとどめてください。

今日、センター試験を受けた生徒へのメール。
今晩、大学入試センターの「正解」が発表になります。
いいかな?
とりあえず折り返し点だよ。これで決着がつくわけではない。まぁ受験の仕方によってはそうなるけど、でも、たいていの生徒は2次がある。2次の戦い方、その相手とか戦術が変わるだけです。一喜一憂してもいい。するだろうと思う。けれども右往左往しない。
良いなら、喜ぼう。けれども守りに入らず、攻めをとろう。ここで緩まないこと。
悪いなら、2次で何をするべきなのかをはっきりさせよう。2次でいままで60%の得点率でよかったのが、65%とかになったりする。事実を踏まえて、次の一歩を踏み出そう。
でも、最終的にいろいろ考えなくてはならないのは木曜日くらい以降です。ネットのリサーチが機能し始めたらまた案内します。
そうすると、かなりのことがわかります。それまでは騒がない、あわてない、基軸的になすべきことをじっくりやる。センターに振り向けていた勉強であれば、いろいろ退化しているところがあります。それを至急埋める。
理系なら数Ⅲの積分計算、文系ならどこだろう?記述答案の国語や英語、特に英作文とか。数学なども証明などは歴然と落ちていたりすることがあります。
とりあえず志望校の過去問を1年分解いてしまうのも良いです。解けなくても驚かない。「リハビリ」みたいなものです。そして何をするべきなのか、はっきりさせて進んでください。
(高木)

教室の外を見ると激しく雪が降っている。
昨夜からとか未明からとかでなくてよかった。センター試験の開始までに交通機関に影響が出たりはしていないだろうと思う。
いま12:40。ちょうど昼休みになっている。
とりあえずもう少しで第一関門が終わる。
毎年、今日の夜の教室はハードな状況になる。昨年もそうだった。泣くもの、みんなの姿を見て一緒に泣くもの… そんな生徒を全部集めて檄を飛ばした。毎年そうなる。
第一関門が終わっただけだ。何も最終的に終わったわけではない。センターの結果は、それを踏まえて次のことを考える材料であって、それ以外ではない。次の一歩を踏み出さないといけない。それしかできることはない。
ビハインドを背負ったところから次に進む生徒がいる。アドバンテージを獲得して次に進もうとする生徒がいる。けれども、ここからだよ。ビハインドは敗北ではないし、アドバンテージは勝利ではない。次の一歩の役割が少し変わるだけだ。
一喜一憂するのは、今日だけ。
けれども、毎年、その一歩を踏み出せなくなる受験生が出る。その重たい一歩を踏み出させるために激しく叱咤する。
いまは、祈るようなことしかできない。
今晩に向けて、私も心の準備をしておかなくては。
(高木)