教室の外を見ると激しく雪が降っている。
昨夜からとか未明からとかでなくてよかった。センター試験の開始までに交通機関に影響が出たりはしていないだろうと思う。
いま12:40。ちょうど昼休みになっている。
とりあえずもう少しで第一関門が終わる。
毎年、今日の夜の教室はハードな状況になる。昨年もそうだった。泣くもの、みんなの姿を見て一緒に泣くもの… そんな生徒を全部集めて檄を飛ばした。毎年そうなる。
第一関門が終わっただけだ。何も最終的に終わったわけではない。センターの結果は、それを踏まえて次のことを考える材料であって、それ以外ではない。次の一歩を踏み出さないといけない。それしかできることはない。
ビハインドを背負ったところから次に進む生徒がいる。アドバンテージを獲得して次に進もうとする生徒がいる。けれども、ここからだよ。ビハインドは敗北ではないし、アドバンテージは勝利ではない。次の一歩の役割が少し変わるだけだ。
一喜一憂するのは、今日だけ。
けれども、毎年、その一歩を踏み出せなくなる受験生が出る。その重たい一歩を踏み出させるために激しく叱咤する。
いまは、祈るようなことしかできない。
今晩に向けて、私も心の準備をしておかなくては。
(高木)
PR