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とくに3年生へ
模試でミスが出た。それで点数を失った。ならば必ず日常的な学習の中に原因がある。
問題の読み間違い、計算ミス、勘違い……
それは試験の中でだけ発生しているわけではない。大半の場合は、日常的な学習の中に原因がある。苦しいよ。でも、毎日、毎日の積み重ねの中でその「ミス」だの「勘違い」だのを食い止め、削り込み、ゼロに近づけていくことをしない限りなくならない。模試のときだけ、本番のときだけはそういうミスがない…そんな甘いことはない。
結局入試は点数で測られる。ミスはそれを削り込む。致命傷になることもある。君たちの今後がそんなことに左右されて良いのか?
必ず問題を解いたら見直すくせをつけて欲しい。解答が出たら正しいかどうか判断するくせをつけて欲しい。判断すること、検証すること、吟味することを積み重ねていくと、自分なりの方法、勘所が掴めてくる。これが大切なんだ。いつまでも講師にミスや勘違いを見つけてもらっていたらダメだ。自分で見つけるんだ。そして修正する。
問題を解く。見直す。確信を持つ。そして答え合わせをする。当たり前のことだけれど、地道な作業だ。けれどもそれを積み重ね、積み上げていくことでしか変わらない。
昨年の生徒(第一志望に合格した)の中にもとてつもなくミスや勘違いを多発していた生徒がいた。
多分、それを直すのに数月かかったと思う。何度か怒鳴りつけた。答案を突き返し、ノーヒントでなおさせた。繰り返し繰り返し突き返した。そうやって数ヶ月かかった。
けれども決定的だったのは10月くらいの段階で、このミスがなくならない限り、合格しないと本人が現実を見据えたことだった。そこから本当の格闘が始まった。自分との格闘だ。まぁこれでいいや、と思い先を急ごうとする自分自身との闘いだった。まぁこれでいいや、というのは体質になる。なっていた。それを組み伏せ、ねじ伏せたとき、合格の道が開けた。
それまで侮っていたと思う。ミスっても、まぁ、解けてるからいいでしょ、と思っていたと思う。答案などを突き返すと不機嫌な顔をした。こちらも闘いだった。そのうちミスはなくなるさ、と思っていたけれど、模試で繰り返し、それが出てきた。そしてあるとき、本人が真っ青になった。このままだと本当にダメだと思ったとき、事態が変わりはじめた。
でもギリギリでした。
実際にセンター試験、2次試験の直前にやっと形になった状態だった。だから模試ではろくな判定をとったことがなかった。
まず間違いを曖昧にしようとする自分を認めるな。安易に目ざすべき答案や内容のラインを下げるな。妥協するな。
特に理系教科は、あれ?これであってるかな?と思って小問の一つ二つ解いた段階で答えを見てはいけない。そうやって解けたものは、自分の中で「解けた問題」となる。それはとても恐ろしいことなんだ。昨年の「彼」が陥っていたことはそういうことだった。だから自分では解けるはずだと思っている。しかし実際には解けていないんだ。解答を途中で微調整して進んでいるから解けているものは解けた部類に入らない。実際に模試などでは解けない。
まず解ききる。そしてチェックする。あるいは解いている途中でも要になるような計算などはチェックして確信を持って次にいく。
小問ごとでもチェックする。小問で出た答えをつかって次の小問を解くことは頻繁にある。ここでノーチェックで進んで大問を全部落としたことがある生徒も少なくない。これはもう致命傷の部類に入る。
こういうやり方で良いかどうかを安易に尋ねてはいけない。
まず自分で検討して欲しい。
誰かが「正しい」と言うことが大切なことではない。判断は数学なら、数学の論理そのものが判断してくれる。間違っているなら間違った答えが出る。あれ?と思うような結果になる。グラフにあわなかったりする。
それを自分で検証し、自分で訂正する力が必要だ。自分を鍛えることだ。判断力、直感力、おかしいなと思える感覚。それは自分で磨かないといけない。
苦しくてもこれをやらないと力は付かない。
毎日をそうやって過ごして欲しい。いまが正念場だよ。